「近つ飛鳥」という呼び名は『古事記』にも記され、履中天皇の同母弟(後の反正天皇)が、難波から大和の石上神宮に参向する途中で二泊し、その地を名付けるに、近い方を「近つ飛鳥」、遠い方を「遠つ飛鳥」と名付けたという。「近つ飛鳥」は今の大阪府羽曳野市飛鳥を中心とした地域を指し、「遠つ飛鳥」は奈良県高市郡明日香村飛鳥を中心とした地域を指す。平成6年3月25日、「日本古代国家の形成過程と国際交流をさぐる」をテーマに古墳文化・飛鳥文化の情報センターとして、また、生涯学習や学校教育の場として、開館いたしました。
丘の内部が展示スペースとなっており、外光がさしこむロビーから一歩館内に足を踏み入れると、外の明るさとは対照的なほの暗い空間が広がる。館のテーマは古墳と飛鳥時代。展示品のほとんどが4世紀~7世紀の遺物である。段状広場では「古墳の森コンサート」と称した演奏会が定期的に企画されているほか、野外コンサートなどが行なわれ地域の文化的核施設として、こうした緑に包まれた環境の中で人と周辺の文化遺産や自然との調和と対比を心地よく形成していると思います。 |